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研修医の声 Vol.4 初期臨床研修医 金山医師
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当院の初期臨床研修について
こんにちは、高砂市民病院初期臨床研修医の金山です。時間というのは思ったよりも早く過ぎるもので、僕が研修医となってからもうすぐ1年が経とうとしています。この時期の高砂は非常に寒く、東北地方で6年間過ごした僕でも、家では石油ストーブが手放せない状況です。幸いにも病院の当直室は暖房が効いているので、当直の際は家よりも快適に過ごせます(笑)。
さて、今回も前回から続いて当院の初期臨床研修について書いていきたいと思います。前回の“研修医の声”では岡本先生が学生の先生方からよく質問される事として、「同期が2人で寂しくないですか? 不安はありませんか?」について述べておられますが、今回はその事について僕の視点からお答えしていこうかなと思います。
まず結論として、僕も岡本先生と同様に不安や寂しさといったことを感じた場面はありません。というのも当病院では上級医の先生方のバックアップが非常に手厚く、実臨床・手技においても丁寧に教えて下さるからです。
僕は外科系志望なので外科で例えますが、外科系であればどの分野に進むにしても結紮・縫合といった手技は基本となります。ですが外科研修を始めて最も感じたことが、机の上で本を見ながら模型に対して行う結紮と、実際に手術の中で組織にかける結紮とでは全く違うということです。椅子に座って机の上の模型相手に行う結紮は緩まずに行えたとしても、立った状態で様々な組織にかける手術の場では結ぶことすらもたつきます。勿論自分で勉強して手技の練習もしますが、学ぶにしても本や動画を見て学ぶには限界があり、本や動画では細かいところで説明不足であるとも感じます。そういった事もあり外科研修では最初は圧倒的な手技技術不足を実感し、焦りを感じていました。しかし外科の先生方は手術の場や合間の休憩時間でも、随時器具の持ち方から結紮の仕方まで足りていない事をその場で指導してくださり、疑問に思ったことには質問すれば丁寧に教えて頂けます。現在外科研修が始まって1ヶ月と少しが経過しました。一人前にはほど遠いものの、少しずつではありますが進歩を実感できています。
文章力に自信はなくとも、少しでも初期臨床研修の様子が伝わればいいなと思って書き始めた“研修医の声”ですが、案外見てくれる人が多いことに驚いています。実際、当院に見学に来てくれた方の中には前回僕が書いた文を読んで声をかけてくれた方も居て、嬉しい半面ちょっと恥ずかしくもあり内心複雑な心持ちです。この事が功を奏したのかはわかりませんが、来年当院には2人の初期臨床研修医の先生が来られます。今後も引き続き、少しでも学生の先生方に伝わるような内容を書いていきたいと思います。
前回の繰り返しになってしまいますが、もし当院での初期臨床研修に少しでも興味を持ったのであれば是非一度見学に来てみてください。勿論1日では全てを理解することは難しいと思いますが、それでも見てみなければ分からないという事は多々あると思います。 4月から研修医の人数も増え、賑やかになった高砂市民病院が先生方のご来院をお待ちしています。
高砂市民病院
初期臨床研修医 金山