高砂市民病院オープンカンファレンスのご紹介
平成31年2月28日(木)高砂オープンカンファレンスを開催しました。
今回のテーマは『高齢者医療』です。
大森整形外科 院長 大森 裕 先生 から開催の挨拶をいただき
第9回 高砂オープンカンファレンスがスタートしました。
【今月の内容】
『高齢者医療』
講演1:
- 「高齢者ケアチームの活動報告~検査室の取り組み~」
看護局 御栗 朋美 課長
中央検査科 赤松 美保 検査技師 講演2:
- 「高齢者医療について 服薬アドヒアランス」
病院長 講演3:
- 「虚血性心疾患について」
循環器内科部長 田辺 慶司 医師 特別講演:
- 「認知症高齢者の個別性を踏まえた生活支援について」
兵庫県立大学看護学部 老人看護学講師 中筋 美子先生
【講演1】
高齢者ケアチームの活動が4年目となりました。
検査室では高齢者の目線での安全な環境作りに取り組み
高齢者が安心して検査を受けられるよう対応しています。
【講演2】
高齢者医療の課題、特に服薬管理の問題や多剤併用による身体的弊害など、服薬アドヒアランスについて・・薬剤師の介入の必要性とその根拠を学び、高齢者の薬剤管理はチームで関わる事の大切さを,改めて実感しました。
【講演3】
虚血性心疾患は高齢でも早期に発見し、治療を行う事で心機能が保て、ADLを維持できその人らしい生活を継続することができる。「高齢だから・・」と決めつけず療養支援を行うことが大切であると学びました。
【特別講演】
認知症の方の手記“認知症とともに生きる希望宣言”
一足先に認知症になった私たちから全ての人たちへ・・を通して
認知症の方が感じている生きにくさを知りました。認知症の方ひとくくりに関わるのではなく、認知症をもつ一人の“人”として尊重し、その人中心としたケア(パーソン・センタード・ケア)を行う大切さを
学びました。多職種チームで連携し、高齢者に優しい病院をめざして努力したいと思います。
最後に院長先生の挨拶で・・2月のオープンカンファレンスは閉会となりました。
今回の参加者は院内外で57名でした。
次回、4月25日(木)テーマは『院内活動報告会』です。多数の方のご参加をお待ちしております
平成30年11月22日(木)高砂オープンカンファレンスを開催しました。
今回のテーマは 『感染』~インフルエンザの最新情報~ です。
大森整形外科院長 大森 裕先生から開催の挨拶をいただき、
第7回高砂オープンカンファレンスがスタートしました。
【今月の内容】
『感染』~インフルエンザの最新情報~
講演1:
- 「インフルエンザの基本」
高砂市民病院 中島 博美 感染管理認定看護師 講演2:
- 「迅速検査キットについて」
高砂市民病院 伊藤 拓哉 臨床検査技師 講演3:
- 「薬とワクチン」
高砂市民病院 宮崎 千尋 薬剤師 講演4:
- 「当院のアウトブレイク発生事例と現状の対策」
高砂市民病院 副院長 渡部 宜久 医師
【講演1】
昨年のインフルエンザ受診者の傾向から、インフルエンザについて大変わかりやすく説明されました。
インフルエンザを予防するためにマスクの着用や手指消毒をしっかり行うことが大切であることを学びました。
【講演2】
インフルエンザ検査キットの原理からメリット・デメットを学ぶことができました。
目視判定による誤差の課題から、高感度化技術を採用した検査キットの有効性を知ることができました。
【講演3】
ウイルスの構造からワクチンの作用機序をわかりやすく解説されました。
インフルエンザワクチンを接種することの有効性を知り、また治療薬についての理解を深めることできました。
【講演4】
アウトブレイク発生から感染制御室の迅速な対応を知ることができました。
事例から薬の予防投与が有効であることを学び、これからの流行期に役立つ情報を知ることができました。
最後に院長の挨拶で11月のオープンカンファレンスは閉会となりました。
今回の参加者は院内外で114名でした。
次回は1月24日 テーマは『透析』です。
地域の医療者の方々とともに学び、地域医療に貢献できるよう頑張っていきます!!
平成30年10月25日(木)高砂オープンカンファレンスを開催しました。
今回のテーマは『防災』です。
小林小児科院長 小林謙先生から開会の挨拶をいただき、
第6回高砂オープンカンファレンスがスタートしました。
【今月の内容】
講演1:
- 「高砂市の防災対策の現状について」
高砂市危機管理室 谷川 文崇 先生 講演2:
- 「血液浄化センターの防災対策」
高砂市民病院 臨床工学室 木村 一樹 臨床工学技士 講演3:
- 「中央検査科での取り組み」
高砂市民病院 中央検査科 片山 寿貴 臨床検査技師 講演4:
- 「アクションカードをご存知ですか?」
高砂市民病院 看護局3階西病棟 山崎 美穂代 看護師 講演5:
- 「院内の備蓄について」
高砂市民病院 施設係 松田 慎 先生
講演1では、今回の台風による高砂市や近隣での被害状況や、避難所の様子、また行政から発信される情報について知ることができました。
講演2から講演5は当院での防災の取り組みとして各部署からの発表がありました。
臨床工学室からは、災害時に患者様が透析加療中であった場合に安全に避難できるよう普段から備える取り組みとして、透析の緊急離脱方法の説明や、週1回の避難経路・ヘルメットのチェック、年1回独自に実施している防災訓練についての紹介がありました。
中央検査科からは、前回の避難訓練での問題点を部署内で挙げ、より役割がわかるようにマニュアルを具体化した取り組みについて紹介しました。
看護局からは、判断を導き行動を促すための指示書であるアクションカードを作成し、使用することで迅速に対応できるよう看護局各部署の取り組み内容や、実際の使用方法、またアクションカードを使用した看護局の防火訓練の実施についての紹介がありました。
施設係からは、院内の備蓄量や防火設備の説明がありました。
災害が起きたときに各人の役割を理解し患者様の安全を守るために、備えておくべきことについて考える良い機会となりました。
最後に院長の挨拶で10月のオープンカンファレンスは閉会となりました。
今回の参加者は院内外で61名でした。
次回11月22日 テーマは『感染』です。
地域の医療者の方々とともに学び、地域医療に貢献できるように頑張っていきます。
平成30年9月27日(木)高砂オープンカンファレンスを開催しました。
今回のテーマは『摂食・嚥下』~いつまでもおいしく、安全に食事が食べられるように~です。
矢野内科医院院長 矢野 隆先生から開会の挨拶をいただき、第5回高砂オープンカンファレンスがスタートしました。
当院のs-NST(嚥下・栄養サポートチーム)の3つの講義がありました。
【今月の内容】
講演1:
- 「食事と栄養」
高砂市民病院 栄養管理係 北面 美穂 管理栄養士 講演2:
- 「栄養とリハビリテーション」
高砂市民病院 リハビリテーション科 国野 春樹 作業療法士 講演3:
- 「多職種・包括的サポートで患者・家族の食べたいと叶える」
高砂市民病院 3階東病棟 小川 理恵 栄養サポート専門療法士
【講演1】
低栄養になる背景や、栄養状態のチェック方法などわかりやすく教えて頂きました。
またBMIも年齢によって目標値が異なることも学びました。
先生自ら、高砂市内のドラッグストアなど介護用の食品の実際も調べていただき、栄養補助食品の特徴や代替え品、市販食品の紹介もしていただき、すぐに役立つ情報を知ることができました。
【講演2】
ロコモティブシンドロームとサルコペニアはどちらも移動能力を低下するものですが、要因や評価方法が異なることを学びました。
また最近話題になっているフレイルについて、社会との繋がりを失うことがフレイルの最初の入り口であることもわかりました。
下肢の筋肉と嚥下機能と関連していることを学び、運動と栄養をセットで行う大切さを実感しました。
【講演3】
摂食・嚥下障害を悪化させる誘因にサルコペニア、高次脳機能障害治療・薬剤による副作用、加齢があると学びました。
現在チームで取り組み始めた「口から食べる」を多職種で支援する取り組みとして、KTバランスチャートというツールの紹介をしていただきました。これは摂食嚥下の機能的視点の他に医学的、姿勢、活動食事形態、栄養的な視点で多面的に構成されており、それらの問題を可視化し、個々に応じたアプローチの検討とケアの継続ができるように働きかけられるものであることがわかりました。
最後に院長先生の挨拶で9月のオープンカンファレンスは閉会となりました。
今回の参加者は院内外で58名でした。
次回10月25日 テーマは『防災』です。
地域の医療者の方々とともに学び、地域医療に貢献できるよう頑張っていきます!
平成30年7月26日(木)高砂オープンカンファレンスを開催しました。
今回のテーマは『整形外科領域』です。
ササモト医院院長 佐々本 博先生から開催の挨拶をいただき
第4回 高砂オープンカンファレンスがスタートしました。
【今月の内容】
講演1:
- 「CT検査による椎体形態骨折の評価」
高砂市民病院 中央放射線室 小浦隆診療放射線技師 講演2:
- 「更年期障害と整形外科疾患」
高砂市民病院 整形外科部長 長谷川康裕医師 講演3:
- 「外傷と関節外科」
高砂市民病院 整形外科 梶木裕矢医師
【講演1】
大腿骨近位部骨折が増加している現在、骨粗鬆症の早期発見・治療には躯幹骨DXAによる骨密度測定が重要である。
レントゲンやCTの画像で椎体の形態変化が見受けられた患者にDXA測定は有用であるという講演でした。
【講演2】
更年期の女性のホルモンと骨粗鬆症の関係など骨粗鬆症治療薬の選定を含めた講演で大変勉強になりました。
また手根管症候群やばね指などもホルモンバランスが関与している点など大変興味深く勉強になる講演でした。
【講演3】
自己紹介を兼ねてお話して頂きました。
外傷、主に骨折の分類や手術の種類など日常業務に大変勉強になった講演でした。
また超高齢化社会において整形外科領域のみならず他科との連携も重要であると改めて認識しました。
今回は、院内外より56名の参加がありました。来月はお休みで次回は9月27日(木)テーマは『摂食嚥下』です。多数の方のご参加をお待ちしております。
平成30年6月28日(木)高砂オープンカンファレンスを開催しました。
今回のテーマは『医療安全』です。
大森整形外科院長 大森 裕先生から開催の挨拶をいただき
第3回 高砂オープンカンファレンスがスタートしました。
【今月の内容】
講演1:
- 「当院のヒヤリハット報告」
高砂市民病院 医療安全管理者 後藤由佳看護師 講演2:
- 「転倒に薬が!!」
高砂市民病院 医薬品安全管理責任者 尾野由佳子薬剤師 講演3:
- 「転倒転落予防について」
高砂市民病院 医療安全管理者 後藤由佳看護師 講演4:
- 「理学療法士の立場から」
高砂市民病院 リハビリテーション部門 医療安全管理専任 是常明文理学療法士
【講演1】
ヒヤリハット報告によると、高齢者による転倒転落が年々増加傾向にあることがわかりました。
【講演2】
転倒の要因として、薬の副作用が原因となる可能性があり、注意する必要があることがわかりました。
【講演3】
転倒転落を出来るだけ減らし、出来るだけ小さな転倒転落で済むよう、全職員で協力し努力していくことが大切であるとわかりました。
【講演4】
いつまでも自分の足で歩き続けるために、若いうちから運動習慣をつけ、ロコモティブシンドロームを予防することが大切であるとわかりました。
院内表彰を行いました。
日本感染管理ベストプラクティス研究会での発表で「看護局感染委員会」が奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。
今回は、院内外より104名の参加がありました。今後も魅力的なテーマで開催していきたいと考えています。多数の方のご参加をお待ちしております。
平成30年5月24日(木)高砂オープンカンファレンスを開催しました。
今回のテーマは『中枢・末梢カテーテル管理』です。
大森整形外科院長 大森 裕先生から開催の挨拶をいただき
第2回 高砂オープンカンファレンスがスタートしました。
【今月の内容】
講演1:
- 「当院におけるCVカテーテルの現状分析」
高砂市民病院 感染管理認定看護師 中島博美看護師 講演2:
- 「PICCの適応症例と挿入方法について」
高砂市民病院 麻酔科部長 築地崇医師 講演3:
- 「血管内留置カテーテルの選択と管理方法について~PICCを中心に~」
高砂西部病院 看護師/NST専門療法士 松末美樹看護師
【講演1】
当院における医療関連感染についてのお話でした。
医療関連感染のなかで血流感染は14%だが、致死率が高いということがわかりました。
感染を予防するために消毒や手指衛生をしっかり行うことが大切であると学びました。
【講演2】
PICCについてのお話でした。
PICCには合併症の発生が少ないなどのさまざまなメリットがあることや、適応条件などがあることを学ぶことができました。
また、挿入後の管理にも気をつけていく必要があるとわかりました。
【講演3】
血管内留置カテーテルの種類等についてのお話でした。
浸透圧により血管の内壁にダメージを与え、静脈炎を起こしやすいことがわかりました。
TPNに比べてPPN輸液は汚染すると増殖が早いので添付文書の確認が必要であると学びました。
メリット・デメリットを理解し、管理していくことが大切であるとわかりました。
今回は、院内外より73名の参加がありました。
今後も魅力的なテーマで開催していきたいと考えています。
多数の方のご参加をお待ちしております。
平成30年4月26日(木)高砂オープンカンファレンスを開催しました。
今回のテーマは『緩和ケア』です。
大森整形外科院長 大森 裕先生から開催挨拶をいただき
第1回 高砂オープンカンファレンスがスタートしました。
【今月の内容】
講演1:
- 「緩和ケア病棟のあゆみとチーム医療」
高砂市民病院 緩和ケア内科病棟課長 桜井 直美先生 講演2:
- 「緩和ケア病棟における疼痛管理」
高砂市民病院 緩和ケア医長 若原 哲平先生
【講演1】
緩和ケア病棟の理念・紹介・運用状況・看護実践についてのお話でした。看護実践では写真を通して、その人らしさを大切に自分らしく生きることを支え、寄り添ったケアが提供されていることがわかりました。
【講演2】
がん疼痛の薬物療法に関するガイドラインに沿ってのお話でした。
痛みについての評価や鎮痛薬の使い方の5原則について学ぶことが出来ました。
緩和ケアは薬物療法と並行して、痛みを和らげるケアであること、多職種が関わってケアをしていくことが必要であることがわかりました。
今回は、院内外より69名の参加がありました。
今後も魅力的なテーマで開催していきたいと考えています。
多数の方のご参加をお待ちしております。