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抗菌薬適正使用支援チーム(AST)
近年、薬剤耐性菌が医療現場で問題となっているため当院では、抗菌薬適正使用支援チーム(以下「AST」と略す)を設置し、抗菌薬の適正使用支援の推進を目的に活動を行っています。
(1) 抗菌薬治療の最適化のために、モニタリング対象を設定の上、抗菌薬の種類や用法・用量(PK-PD、TDM)、治療期間が適切かモニタリングし、必要時、抗菌薬ラウンドや主治医へのアドバイスを行う。
(2) 起因菌を特定するために、適切な患者検体の採取方法と培養検査の提出を推進し、また、微生物検査・臨床検査が適正に利用可能な体制を整備する。
(3) 抗菌薬の使用状況、耐性菌発生状況等を把握し、院内感染対策委員会等で適宜報告する。
(4) 最新の情報を職員へ提供するとともに、職員研修等による教育・啓発を行う。
(5) 抗菌薬適正使用マニュアルとアンチバイオグラムの見直しを行い、その活用法について啓発する。
(6) 抗菌薬の使用量や感受性率(アンチバイオグラム)の調査を積極的に行い、抗菌薬曝露による耐性菌出現の抑止(選択圧の低減)に努める。
(7) 使用可能な抗菌薬の種類、用量等について定期的に見直し、必要性の低い抗菌薬について使用中止を提案する。
(8) 他の医療施設等からの抗菌薬適正使用推進に関する相談等へ対応する。
(9) その他抗菌薬適正使用支援のために必要な業務を行う。