形成外科

形成外科とは

形成外科は、身体に生じた欠損や変形などに対して形態的にも機能的にも本来あるべき姿に再建修復し、また整容的によりきれいにすることによって生活の質“Quality of life”の向上を目指す外科系の専門領域です。

ピコ秒レーザー治療についてのお知らせ

2022年1月から兵庫県の総合病院として初めて、ピコ秒レーザー(Picowey)を導入いたしました。ナノ秒よりもさらに短い数百ピコ秒(30億分の1秒)という極めて短いパルス発振により得られる高いピークパワーを有する医療用レーザー装置です。これまでのレーザーと比較して、痛みが少なくダウンタイムが短い等、格段に性能が向上しております。また3種類の波長を選択する事ができる為、様々な疾患へ治療を行う事が可能となりました。
異所性蒙古斑、太田母斑、外傷性色素沈着には保険診療を行っており、老人性色素斑、雀卵斑、肝斑等シミ治療は保険外診療で対応しております。今後シワ、たるみ、ニキビ跡の治療も開始する予定です。

色素レーザー治療についてのお知らせ

2021年6月から当院では色素レーザーを新規に導入いたしました。夏以降に兵庫県の総合病院としては初となるVbeam Prima(Vビームプリマ)を導入いたします。乳児血管腫(いちご状血管腫)、毛細血管奇形(単純性血管腫)、毛細血管拡張症(赤ら顔)につきましては保険治療が可能です。また、ケロイド、ニキビ痕、肌の若返り(リジュビネーション)については保険外診療で対応いたします。

Vbeam Prima(Vビームプリマ)
Vビームプリマ
ピコレーザー
ピコレーザー
Co2ガスレーザー
Co2ガスレーザー

専門外来

名称
実施日時
特色等
レーザー治療外来 毎週火・水曜日午後
完全予約制
加齢によるシミや青あざに対し、レーザー治療を行います (予約制)
フットウエア外来 第1、3月曜日 ご自身の足に合った靴、足底装具の作成に関する相談に応じます(予約制)
美容外来 毎週月・火・水・金 内服・外用薬の処方及びレーザー治療を行います。形成外科外来へご相談ください。

スタッフ紹介

氏名
肩書
専門医・認定医
主な所属学会
学歴・職歴
福島 侑子
医長
日本形成外科学会 専門医
   
野村 正
非常勤      
石原 千尋
非常勤      
青木 大地
非常勤      

形成外科 週間外来診療予定表

1診
午前
福島
福島
福島
手術
福島
2診
午前
石原
-
-
青木
予約診
午後
手術
レーザー治療
レーザー治療
第2、4週
野村
手術

※第1、3月曜日はフットウエア診(検診・専門外来一覧参照
※火曜日、水曜日午後はレーザー治療・外来小手術
※火曜日・金曜日1診の診療開始は10:00~
※木曜日は手術日のため外来診療は第2、4週予約診のみとなります

形成外科からのメッセージ

形成外科とは身体の「かたちの異常」を治療することで、患者様の生活の質(Quality Of Life)を改善することを目的としている科です。異常の原因はケガや手術後のものであったり、生まれつきのものであったり様々です。治療の方法は手術が中心となりますが、疾患に合わせてさまざまな治療法を取り入れております。多くの治療の選択肢の中から、患者様とよく相談し、ひとりひとりにあった治療法をコーディネートさせていただきます。「かたちの異常」は、他人にとっては取るに足らないようなことでも、ご本人にとっては大変な苦痛となっていることが多くあります。形成外科として治療を行うことで、患者様の身体的、精神的苦痛がやわらぐことに助力することができれば幸いと考えております。

疾患の説明

生まれつきの病気 ・赤あざ(乳児血管腫、毛細血管奇形、サーモンパッチ、ウンナ母斑)
・青あざ、茶あざ(異所性蒙古斑、太田母斑、扁平母斑、巨大母斑)
・手足の病気(多指症、合指症)
・耳の病気(副耳、耳瘻孔、折れ耳、埋没耳、小耳症)
・まぶたの病気(眼瞼下垂、睫毛内反症)
・臍の病気(臍ヘルニア、臍突出症)
・口の病気(口唇裂、口蓋裂、舌小帯短縮症)
けが、きずあと ・やけど、切り傷・擦り傷
・指のけが(切断指、腱・神経切断)
・顔の骨折(鼻骨骨折、頬骨骨折、眼窩底骨折)
・けがのきずあと(熱傷瘢痕、ケロイド瘢痕)
・手術のきずあと(陥凹変形、肥厚性瘢痕)
・難治性潰瘍(褥瘡、糖尿病性潰瘍、静脈鬱滞性潰瘍)
腫瘍 ・皮膚腫瘍(粉瘤、脂漏性角化症、尋常性疣贅、色素性母斑)
・皮下腫瘍、軟部腫瘍(脂肪腫、繊維腫)
・悪性腫瘍(扁平上皮癌、基底細胞癌、皮膚繊維肉腫、脂肪肉腫)
その他 ・加齢性眼瞼下垂、眼瞼内反症、眼瞼外反症
・下肢静脈瘤
・巻き爪、陥入爪
美容治療(自費診療) ・しみ、色素沈着(ピコレーザー、塗り薬、内服薬による治療)
・小ジワ、くすみ、たるみ(Vbeamレーザーによる治療)
・ケミカルピーリング フルーツ酸の一種であるグリコール酸を用いて皮膚の古くなった角質を溶かし、新鮮な皮膚の再生を促す治療です。当科では、にきびに対して必要に応じて、ケミカルピーリングによる治療を行っています。

形成外科で治療可能な疾患の詳細については日本形成外科学会ホームページもご参照ください。